遠距離恋愛
遠距離で微妙になった彼との関係を修復!
仲崎美咲緒さん 30歳 派遣事務 東京都三鷹市
恋人が福岡へ転勤したのは、およそ1年半前のこと。当初はかなりの頻度で互いに行き来していたのですが、次第に向こうの仕事が忙しくなり、さらに私の方も実家の問題で色々と気遣うことが続き、気が付くとすっかり疎遠になっていました。辛うじて連絡は取り合っていたものの、こちらからのメールやメッセージに対する返事がおざなりになってきて、しまいには何の応答もなく数日過ぎてしまうということも。結婚も視野に入れて真剣に付き合っていたつもりの相手だったので、このままではまずいと焦りました。それで派遣の切り替わりでまとまった休みが取れた時期に、はるばる彼の下宿を訪れてみたんです。
そうしたら……。悲しいことにその室内で、他の女の痕跡を発見してしまいました。一瞬、頭が真っ白になり、やがて怒りで手が震えてきました。でも、その場で問い質すことはしませんでした。こちらが逆上してしまったら、それを逆手に取られて別れの言葉を切り出されるような気がしたからです。私に対する彼の態度はそれくらい冷めていました。
東京へ戻ってから、仲の良い複数の女友達にこの件を相談しました。返ってきた答えは一様に「それは破局の決定的なサインだから、女のプライドを捨ててまですがりつくべきではない」というものでした。自分でも薄々そう感じていたので、いったんは終わりにしようと思ったのですがどうしても諦めきれず、以前、仕事上の対人関係で悩んでいた時、的確な助言で助けてくれた早雲先生に再びご相談してみようと思いつきました。
久しぶりに早雲先生の声を聞き、試しに私のことを憶えているかどうか確認してみたのですが、当然のことながらそれはありませんでした。「申し訳ありません。よほどのリピーターの方でないと、なかなかそこまでは」とまともに恐縮した言葉を返されてしまい、(この先生、とことん正直で優しい人なのね)とあらためてその性格の良さに感じ入りました。でもいったん霊視に入ると雰囲気が一変し、以前、自分が鑑定した相手であることも思い出されたようです。「以前、職場の対人関係でかなり傷つくことがありましたが、今はようやく落ち着いている状態……あ、これは、私がご相談を受けていたことでしたか!」と、過去の鑑定での受け答えの流れを正確にトレースしていました。「お客様自体のことは忘れても、自分が何らかの形で関わった問題については大概、霊視の過程で気付きます」とのことです。
相談内容を簡単に伝えた後は、早雲先生の独壇場でした。私と彼のことを次々と霊視し、それが全部当たっていました。「あなたが彼の部屋で見つけた浮気の証拠というのは、女性の髪の毛ではないですか?」「はい、じつはそうなんです。洗面所の床とリビングの絨毯の上で、ストレートヘアーの長い毛を見つけてしまいました。私はここ数年ずっとショートだし、彼にはお姉さんや妹さんもいないし。部屋へ知らない女の人を連れ込んだとしか考えられません」「いえ、そう判断するのはちょっと早計ですよ」「え?」予想外の言葉に驚いていると、先生は彼の状況についてさらに突っ込んで霊視し始めました。
「この男性が勤めている職場、スーツだけではなくて私服の人もいるみたいですね」「あ、それはデザインとかクリエイティブ部門のスタッフだと思います。たしかそういう専門職が5人くらい常駐しているって聞きました」「その中に、とても髪の長い男性がいるんですよ」「え、ええっ、まさか!私が見つけたのは、男の頭の毛ってことですか!」思わず素っ頓狂な声を上げてしまいました。「ということは、彼の部屋へ出入りしていたのは、その人ってことですか?」「見えているビジョンからするとそのようです。社内の仲が良い同士で集まって、毎週、誰かの部屋で飲み会をしているみたいですよ。その中にこの髪の長い男性もいて……」余計なことは一切伝えなかったのに、先生が描写する彼の会社の様子はとても具体的で、なおかつそれが的を射ていました。だから、髪の長い男性の存在についても素直に信じることができたのです。
「でもその勘違いは別にしても、久しぶりに顔を合わせた時、彼が冷たい態度だと感じたのは問題ですね」「どうすれば良いのでしょうか?」「あまり難しく考える必要はありません。お金と時間が許す限り、もっと頻繁に会いに行けば良いんです。向こうの気持ちをつなぎ止めるには、逆にそれしか方法がありません。どうこう言っても結局は彼もあなたが自分のことを大事に思っていないんじゃないか、という疑心暗鬼に駆られているところがあるんですよ。だから、その疑念を払拭してあげてください」先生に促され、清水の舞台から飛び降りたつもりで貯金の一部を切り崩しました。いくらお金を貯めたところで、大切な結婚相手を失っては元も子もありませんので。
さっそく翌月から行動開始。毎週末、飛行機で福岡へ行き、彼の部屋を掃除したり、ご飯を作ったりを始めました。その最中、先生に言われていた髪の長い同僚男性とも出くわしました。面と向かって会った時、思わず「あっ!」と声を上げてしまって、その人はきょとんした表情を浮かべていました(笑)。
月初めからそんなことを続けて3回目の時、彼が真顔で訊ねてきました。「お金は大丈夫なのか?俺にも半分負担させてくれ」こちらはその言葉を待っていたので、思わず胸が熱くなりました。もちろんお金の問題ではなく、その気遣いが嬉しかったのです。さらに彼の口から飛び出したサプライズは「じつは今日、内辞が出て来年、本社へ戻れることになったから。そうしたら、けじめをつけて結婚しよう」という言葉でした。早雲先生の助言通りに行動を起こして良かった!本当にありがとうございました!